建設キャリアアップシステムの現場運用 必要な手続きは?
- CCUSサポートオフィス
- 2024年1月18日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年4月11日
建設キャリアアップシステム(CCUS)を全現場に導入した元請事業者に対して、経審(経営審査事項)で加点する制度が2023年より始まっています。
これまで自社現場への建設キャリアアップシステムの導入をためらっていた元請事業者も、経審加点のインセンティブをきっかけに、導入を検討しているところも多いのではないでしょうか。
今回は、これから建設キャリアアップシステムを現場に導入しようとしている元請事業者や、建設キャリアアップシステムが導入される現場にこれから入る下請事業者等を対象に、現場運用(現場登録)に必要な手続きの流れを見ていきます。
建設キャリアアップシステムへの登録
建設キャリアアップシステムの利用には、まず建設キャリアアップシステムへの登録が必要です。
登録には2種類あり、会社の登録である「事業者登録」と、現場に出入りする各個人の「技能者登録」が必要です。
登録手続きが終わると、「事業者ID」「技能者ID」がそれぞれ発行されます。
これらのIDがないと次に進むことができません。
また、登録には審査があり、登録完了まで約1ヶ月程度かかりますので、まだ登録が済んでいない事業者は、早急に登録申請手続きをしましょう。
現場情報の登録
建設キャリアアップシステムへの登録が終われば、次は現場情報の登録を行います。
取得した事業者IDを用いてログインし、事業者ページ上から登録を行います。
現場登録は、建設キャリアアップシステムを導入する現場毎に行う必要があります。
トラブルが起きないように、現場が始まるまでに登録をしておきましょう。
① 現場管理者の登録 (元請)
現場管理者を登録し、現場管理者IDを取得します。
技能者登録していない人を現場管理者に登録することもできます。
② 現場・契約情報の登録(元請)
現場名や現場担当者、契約情報等を登録します。
就業履歴を蓄積する期間(=工事期間)もここで登録します。
ここで設定した期間外は就業履歴の蓄積ができないので、注意して登録しましょう。
登録が終わると現場IDが発行されます。
③ 施工体制の登録(元請・下請)
現場の施工体制の登録を行います。
元請から下請事業者へ登録要請を行い、下請事業者による承認を行います。
(施工体制に組まれる全ての登録事業者へ要請・承認をしていきます)
なお、建設キャリアアップシステムの事業者登録をしていない事業者は、施工体制に登録できません。
④ 作業員名簿の登録(下請)
現場作業員の登録を行います。
作業員名簿に登録されていない技能者は、入場時にカードリーダーにタッチをしてもエラーになってしまいますので、正しく登録しましょう。
なお、技能者登録をしていない技能者は、作業員名簿に登録できません。
また、転職等により技能者の所属事業者情報が正しく登録されていない場合も、作業員名簿に登録ができませんので、現場でエラーが出てしまいます。
事業者登録をしていない一人親方も、同様に作業員名簿に登録できずエラーが出るケースがあります。
※適切に所属事業者の紐づけができていないことが原因で、グリーンサイトと建設キャリアアップシステムの連携でエラーになってしまうケースも多くあります。
⑤ カードリーダー等の設置(元請)
現場の入場記録に使うカードリーダー等を設置します。
顔認証等を用いたシステムとの連携もできます。
詳細は公式ページにてご確認ください。
建設キャリアアップサポートオフィス
建設キャリアアップシステムの現場運用に必要な手続きの流れを見てきましたが、いざ登録をしようとしたときに分からない点が出てきて、手続きが止まってしまうケースがあるかと思います。
そうなってしまった場合、建設キャリアアップシステムには問い合わせの電話窓口がないため、自分で調べて対応する必要がありますが、どうしても分からないケースもあるでしょう。
そのような時は、建設キャリアアップサポートオフィスの手続きサポートをご検討ください。
建設キャリアアップサポートオフィスでは、建設キャリアアップシステムの現場運用サポートを始め、建設キャリアアップシステムの各種サポート(有料)を行っています。
経験豊富な専門家が様々なトラブルに素早く対応しており、ご利用者様からは好評を得ています。
建設キャリアアップシステムを現場へ導入しようとしているけれども、登録手続きがよく分からない等お悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせ・お申込みは、お電話・お問い合わせフォームより承っています。
TEL:070-8377-0501
(平日9時〜17時)
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